にきびの治療
尋常性ざ瘡(ニキビ)の治療
1. ニキビとは
顔、胸、背中の毛包(毛を包んでいる部分)に繋がっている皮脂腺の働きが活発になり、皮脂の量が増え、さらに毛穴の入口がつまり、毛包の中に皮脂がたまり(コメド)、その中で細菌が増えて炎症をおこしている(赤ニキビなど)病気です。
2. 原因は
皮脂腺の働きが活発になる原因は、性ホルモン、ストレスや不規則な生活によるホルモンのバランスの乱れ、
毛穴のつまりは間違ったスキンケア、
細菌が増えるのは乾燥肌によるバリア機能の低下などがあります。
3. ニキビ治療はなぜ必要か
ニキビ跡を防ぐ
心理的な悪影響を防ぐ
4. ニキビの発疹型
毛包の中に皮脂が詰まったコメド(白ニキビ、黒ニキビ)とコメド内で細菌が増えて炎症をおこした赤ニキビ、黄ニキビと重症型では5mm以上ののう腫が見られることもあります。
また、コメドには肉眼ではほとんど見えないマイクロコメド(極小面ぽう)が発疹のまわりにあります。
5.顔面の赤ニキビの数によって重症度を判定します
軽症 | 10個以下 |
中等症 | 11~40個 |
重症 | 41~100個 |
最重症 |
101個以上 |
6.治療には急性炎症期と維持期の治療があります
〈急性炎症期の治療〉
重症度によって以下のお薬を使用します。
軽症の炎症+コメド |
・べピオゲル ・ディフェリンゲル ・エピデュオゲル + 塗る抗菌薬 |
中等症の炎症+コメド |
上記塗り薬+飲む抗菌薬 |
重症・最重症の炎症+コメド |
飲む抗菌薬+上記塗り薬 |
7.維持期
赤ニキビがほとんど無くなって、良くなったように見えてからもマイクロコメドを無くして、発疹の無い状態を維持する治療を続けます。
塗り薬を中止しても再発しない時点で治療を終了します。
お薬はべピオゲル、ディフェリンゲル、エピデュオゲルを使用します。